第1期
herstories-女性の視点でたどる美術史
3月20日(木・祝)~5月25日(日)
本学初の女性学長である赤松玉女の退任を記念し、女性の視点から美術史を再解釈する試みとして「herstories — 女性の視点でたどる美術史」展を開催します。これまで男性中心で語られてきた美術史の中で、女性芸術家や教育者たちが果たしてきた役割に焦点を当て、多様な社会的・文化的背景を浮かび上がらせます。本展では、赤松玉女を中心に、京都芸大の歴代女性教員たちの作品や教育活動を紹介し、彼女たちが紡いできた「herstories」(女性の物語)を描き出します。さらに、現代におけるジェンダーや多様性に関する対話を促進し、新しい美術史の構築を目指す場を提供します。芸術資料館の豊富なコレクションを中心として、一部借用作品も交え、本学の名誉教授、教員による作品に注目しながら、女性芸術家の表現の多様性を紹介します。
【主な展示作品】
上野リチ《 壁紙 》 1928年
赤松玉女《 梅雨の音 》 2000年 ほか
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ギャラリートーク
(展示解説)
3月25日(火)
4月22日(火)
12:15~12:45
※事前申込不要・無料 |
第2期
新収蔵品展 2021-2025
6月7日(土)~8月3日(日)
当館は、令和5年(2023)の大学移転をはさんだ令和3年(2021)4月から令和7年(2025)3月までの期間に、約100件800点の作品・資料を新収蔵しました。本展ではその中から、本学の前身・京都府画学校最初の卒業生である西川桃嶺《渓流図》や名誉教授の宮本道夫《仏立図》、本学に留学経験のあるスペイン・バルセロナのMaria
Bofillの磁器作品、本学卒業生で沖縄県立芸術大学教授となった伊砂利彦の型絵染作品などを紹介します。縁あって新収蔵されたこれらの作品・資料を通して、本学ゆかりの作家たちがそれぞれの分野で行ってきた多様な活動の一端をご覧いただきます。
【主な展示作品】
宮本道夫《 仏立図 》 2011年
伊砂利彦《 ドビュッシー作曲『前奏曲集Ⅰ』のイメージ 》(12面のうち2面) 1981年 ほか
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ギャラリートーク
(展示解説)
6月24日(火)
12:15~12:45
※事前申込不要・無料 |
第3期
京都銀行 京都市立芸術大学コレクション
-美術研究支援制度25周年記念展-
9月20日(土)~11月24日(月・祝)
京都銀行は、「美術研究支援制度」として本学の学生が制作した作品を毎年継続的に購入しています。これは制作者の美術研究費用を支援し、優れた芸術の創造・振興に寄与することを目的として、平成13年(2001)に創設しました。制度創設25周年となる本年、日本画、油画、版画、彫刻、陶磁器、漆工、染織の多岐に渡るコレクションの中から“対話”をテーマに展示します。主題やモチーフから対話が見出される作品や、鑑賞者が作品と向き合うための対話、拒むあるいは拒まれる対話などの視点から作品を紹介します。本学の学生が京都銀行とともに歩んできた制作の軌跡をお楽しみください。
【主な展示作品】
野口結貴《 ラーレの夢路 》 2018年
松平莉奈《 晩秋の候 》 2013年 ほか

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ギャラリートーク
(展示解説)
10月7日(火)
12:15~12:45
※事前申込不要・無料
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第4期
卒業作品回顧展
-この学舎で君たちは何を見つけたか-
12月13日(土)~2026年2月11日(水・祝)
令和7年(2025)年度は、本学の前身である京都府画学校が創立してから145年となります。数多くの学生たちが本学で学び、自身の制作や研究と向き合ってきました。その集大成が卒業・修了作品であり、当館では買い上げ制度が始まった明治27年(1894)京都市美術学校時代の工芸図案科作品から収蔵しています。一時期全卒業生の作品を遺したこともありましたが、基本的には選択して購入され、現在でも受け入れを継続しています。戦前は絵画科(日本画)と図案科のみで、戦後新制大学となると教育内容の多様化に伴い、洋画や彫刻、陶磁器、染織など新しい分野の作品が増えていきました。日本近代美術史に名を連ねる作家から、卒業作品でしか制作の断片が遺っていない作家、これからの芸術を担う若手作家まで、本学の歴史を語るに欠かせない卒業作品を回顧します。
【主な展示作品】
本多貞翠《 正遷宮 》 1914年
入澤あづさ《 遥かなる音色 羽 》 2011年 ほか

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ギャラリートーク
(展示解説)
12月16日(火)
12:15~12:45
※事前申込不要・無料
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