芸術資料館の収蔵品は,来年140年を迎える本学の歴史の中で,様々な機会を得て集められてきました。それは本学にとって歴史の語り部ともいえます。
当館には,国内外の作家による版画作品・資料が1,200点近く収蔵されています。当館の前身にあたる附属図書館資料部門時代から収集しているものをはじめ,1972年に西洋画研究室から独立した版画研究室(現・版画専攻)が収集したものや,同研究室とアメリカ・ニューヨーク州立大学教員養成学部との交換作品,元教員から寄付されたもの,版画専攻卒業生・修了生によるポートフォリオ“PRINT LAB”など多岐にわたります。
本展では,本学の版画専攻の歴史を追いながら,これらの版画コレクションを紹介します。本学の版画専攻の礎を築いた吉原英雄,舞原克典両氏の教育や収集をたどり,近年の同専攻の活動にもふれていく構成となっています。
当館で版画をテーマに収蔵品展を開催するのは実に20年ぶりとなります。この機会に、当館の版画コレクションについて関心を高めていただければ幸いです。
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