三輪晁勢絵画資料
みわちょうせいかいがしりょう
三輪家から寄付された日本画家三輪晁勢の素描資料。スケッチブック14冊、まくり64枚の素描80点。まくりは花鳥を中心に大正から昭和に至る素描群。スケッチブックは戦後の国内外旅行の際に描かれた風景素描である。三輪晁勢(1901〜1983)の略歴については次のとおり。画家三輪大次郎の子として、新潟県三島郡与板町(現長岡市)に生まれる。本名信郎。はじめ超世、のち晁勢に号を改めた。大正10年(1921)京都市立美術工芸学校卒業、同13年(1924)同絵画専門学校を卒業。堂本印象に師事し、画塾東丘社に入る。昭和2年(1927)第8回帝展で《東山》が初入選。同6年(1931)第12回展で《春丘》が、同9年(1934)第15回展で《舟造る砂丘》が特選となった。昭和50年(1975)印象没後は東丘社を主宰した。新聞などの小説挿絵にも秀でた。昭和37年(1962)《朱柱》により日本芸術院賞受賞。同49年(1974)京都市文化功労者。同52年(1977)京都府美術工芸功労者。同54年(1979)日本芸術院会員となった。
 (C)京都市立芸術大学芸術資料館