星野空外絵画資料
ほしのくうがいかいがしりょう
星野家から寄付された日本画家星野空外の素描資料。画帖6冊、巻子2巻、スケッチブック45冊のほか、まくりをあわせて335点。様々な画題を描いており、はじめ官展作家として活躍しながら、後に画壇を離れ、写生と俳画の世界に没入した空外の思考をよくあらわす資料群である。星野空外(1888〜1973)の略歴は次のとおり。京都府紀伊郡伏見町京町(現伏見区京町)に生まれる。本名萬次郎。明治37年(1904)頃中川四明に師事して俳句を始める。明治39年(1906)京都市立美術工芸学校卒業。明治44年(1911)同絵画専門学校卒業。竹内栖鳳に師事し竹杖会に入る。明治41年(1908)第2回文展に《春の山》が初入選。以後昭和2年(1927)まで、しばしば文展・帝展に作品を発表する。明治45年(1912)平井楳仙らの「桃花会」に参加。昭和10年(1935)頃写生五千点を発願し、10有余年の間作品発表を止め、昭和16年(1941)同志と日本俳画協会を創立する。戦後は写生に専念した。
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