ごあいさつ

 

 

 京都市立芸術大学(京都芸大)は,令和5年(2023)に現在の沓掛から京都駅東部へのキャンパス全面移転を予定しています。移転前の最後の年度という節目に際し,沓掛キャンパス時代(1980~)にゆかりのある収蔵品を通して,本学と芸術資料館の活動の足跡をたどります。Part1となる本展では,沓掛に移転した昭和55年(1980)以降に収蔵された資料・作品をふりかえります。
 前キャンパスの今熊野時代,昭和43年(1968)に前身の美術大学と音楽短期大学の統合案が出され,翌年文部省の認可により京都市立芸術大学が発足しました。このとき両学部を統合したキャンパス移転も検討され,いくつかの候補地の中から昭和50年(1975)に洛西大枝沓掛団地の一部用地が移転地として最終決定しました。新キャンパス建設のプロジェクトが立ち上がり,昭和55年(1980)の本学創立100年記念に合わせて沓掛キャンパスが開校しました。移転予定地決定に難航しながらも,移転の気運が高まりさまざまな取り組みが活発化したこの時代は,新キャンパス移転を控える現在と重なります。多くの夢や期待を集めて開校したこの沓掛キャンパスを離れることは寂しくもありますが,新キャンパスでの本学の新しい歴史がまた刻まれていくことを祈り,沓掛キャンパス時代を回顧します。




2022年4月 主催者


Copyright (c) University Art Museum of Kyoto City University of Arts 2015.All Right Reserved