芸術資料館の収蔵品は,140年を越える本学の歴史の中で,様々な機会を得て集められてきました。それは本学にとっての語り部ともいえます。
本展では,令和2年度に新たに収蔵した18件の資料(寄付購入14件,卒業作品4件)と,昨年コロナ禍により紹介できなかった令和元年の新収蔵品42件(寄付購入36件,卒業作品6件)の中から,一部を紹介いたします。今回は,主に日本画・版画・写真・彫刻・染織・陶磁・デザインの分野に新しい資料を加えることができました。展示では,浅野均,永樂善五郎,塚田章,西田眞人,三橋遵ら本学退任教員からの記念寄贈作品のほか,日本芸術院会員中井貞次の臘染作品,井島勉旧蔵の菊池一雄塑造作品など旧教員ゆかりの作品と望月玉成,秦テルヲ,吉村正郎,井上隆雄ら本学に学んだ作家の作品など,学校の歴史にちなむ資料を紹介します。また,近世絵画の研究資料として原在正の三幅対と大和絵系の花卉写生帖も加えられていますので,恒例となります本学版画研究室の小品集と併せてご覧ください。
絵画から彫刻まで,当館に集った多彩な作品群をお楽しみください。また,ご寄付いただきました方々には,重ねて厚くお礼を申し上げます。
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