上官 伯達
じょうかん はくたつ
生没年不詳
中国明代の画人。14-15世紀に在世。邵武(現福建省南平市)に生まれる。山水人物をよく描いた。成祖の永楽年間(1402-1424)には宮中に召し出され《百鳥朝鳳図》を制作し,官位を授けられたがこれを受けず,老年を以て帰郷を願い出た。道釈人物を描くことに特に秀でており,描かれる神仏は,細かく彩色され,神々しさが備わっていた。金陵(現江蘇省南京市)の大報恩寺で制作された画廊は独特の優れたものだったが,火災により損なわれた。
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