吉田　友一

よしだ　ともかず

明治36年(1903)〜平成5年(1993)

京都に生まれる。大正12年(1923)京都市立美術工芸学校卒業。同15年(1926)同絵画専門学校卒業、研究科に進む。昭和15年(1940)開始した法隆寺金堂壁画の模写事業に入江波光班として参加。戦後は文化財保護委員会が行う模写事業の中心的役割を果し、昭和29〜31年(1954-56)平等院鳳凰堂中堂壁扉画模写、昭和35〜37年(1960-62)法界寺阿弥陀堂内陣壁画模写、昭和38年(1963)室生寺金堂内釈迦如来地蔵菩薩光背模写、昭和39年(1964)宇治上神社本殿扉絵模写、昭和40年(1965)栄山寺八角堂内陣装飾画模写、昭和47年(1972)教王護国寺真言七祖像模写など、多くの作品がある。終世東洋絵画の模写に専心し、現状模写の分野に足跡を遺した。

(C)京都市立芸術大学芸術資料館