土佐 光茂
とさ みつもち
明応5年頃(c.1496)〜元亀3年(1572)以後
光信の子。大永3年(1523)には左近衛将監となっており、父の後を受け宮廷の絵所預として、肖像、絵巻、障屏画に幅広く活躍している。享禄4年(1531)「当麻寺縁起絵巻」、天文元年(1532)「桑実寺縁起絵巻」を完成し、正五位下刑部大輔にのぼった。天文13年(1544)頃狩野元信とともに内裏小御所の襖絵を描いた他、天文19年(1550)足利義晴の寿像を描き、永禄12年(1569)足利義昭の二条館に襖絵を描くなど、禁裏と幕府の双方に用いられた。
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