佐藤 辰三
さとう たつぞう
明治37年(1904)〜昭和43年(1968)
神奈川県横浜市に生まれる。東京商工学校(現埼玉工業大学)を卒業。大正14年(1925)兄佐藤浜次郎が先に入社していた東京大森の辻本写真工芸社に入社。同社高級原色版部が京都の便利堂と併合されたため、京都に移り、昭和2年(1927)便利堂に入社。同10年(1935)から行われた法隆寺金堂内陣壁画の原寸大原色版分解撮影を兄とともに行う。同27年(1952)『桂離宮』(毎日新聞社)、同28年(1953)『正倉院』(毎日新聞社)を刊行。同29年(1954)毎日出版文化賞受賞。同30年(1955)便利堂を退社するが、その後も古美術、古建築の撮影を専らとし、同35年(1960)『法隆寺』(毎日新聞社)を刊行した。
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