李 安忠
り あんちゅう
生没年不詳
中国宋代の画家。12世紀頃に在世。銭塘(現浙江省杭州市)に生まれる。北宋末期の宣和(1119-1125)年間,徽宗の画院に仕え,成忠郎に任ぜられる。宋の南渡後,高宗の紹興(1131-1162)年間に画院に復職し,金帯を賜ったという。花鳥,走獣を描くことに優れ,特に“捉勒(猛禽が補食する様を描く花鳥画)”に長じた。また山水を描くこともあった。《鶉図》(根津美術館)などの伝世品により,日本では鶉の画家として知られる。
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