王 中立
おう ちゅうりつ
生没年不詳
中国明代の画家。16-17世紀初頭に在世。呉県(現江蘇省蘇州市)に生まれる。字は振之,彦強といい,号を子正,子和,玄洲とした。陳淳(1485-1544)の画法を師とし,画風は魯治,王穀祥(1501-1568)に似る。呉派画家の一人とされ,花鳥を善く描いた。その筆力は老成を見せ,鈎勒の技法を用いることもある。着彩はきらびやかで美しく,造型に非常に生き生きとした動きがあると評された。
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