岡山 聖虚
おかやま せいきょ
明治28年(1895)〜昭和52年(1977)
広島県に生まれる。本名サ三。大正8年(1919)京都市立美術工芸学校絵画科を,同11年(1922)同絵画専門学校を卒業。早くからキリスト教への関心を示し,昭和5年(1930)受洗し,カトリック信者となった。歴史,宗教を主題とした作品を描き,同6年(1931)イタリアヴァチカンのローマ教皇に献納された《日本二十六聖人画》《殉難図》38点は,現在もヴァチカン美術館布教民族博物館に所蔵される。同8年(1933)には靖国神社に《爆弾三勇士》を納め,同10年(1935)には橿原神宮へ《神武大帝像》を納めるなど,戦前は歴史画に大作を発表,戦後は,信仰に重点を置いた生活の中で宗教画を描き続けた。
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