永田 友治
ながた ゆうじ
江戸時代後期(18世紀)
正徳享保ころ(文化文政ころという説もある)に京都で活動した蒔絵師。高蒔絵の下蒔に錫粉を用いることを考案し、「友治上げ」として広く行われるようになった。そのため、こうした錫上高蒔絵を友治蒔絵と称することがある。また、錫粉を蒔いた上に朱を蒔き、磨き上げたその上に本朱を蒔締める朱蒔きの技法も考案している。光琳風の蒔絵に優れ、代表作として≪波千鳥蒔絵提重≫(東京国立博物館)がある。
(C)京都市立芸術大学芸術資料館