高 岑
こう りょう
生没年不詳
中国清代の画家。17世紀頃に在世。杭州(現浙江省杭州市)に生まれ,金陵(現江蘇省南京市)に移住した。字は蔚生または善長という。龔賢(1618-1689),樊圻,鄒喆,呉宏,叶欣,胡慥,謝蓀とともに金陵八家の一人とされた。唐詩の研究を好み,併せて画も学んだ。はじめ同郷の僧七處に師事し,その後自己の画を確立したという。山水に長じ,用筆は繊細で粗さがなく,画作は水墨花卉に及んで,清らかで優れた写意を見せた。兄の高阜もまた画をよくした。
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