辺 景昭
へん けいしょう
生没年不詳
中国明代の画家。14-15世紀に在世。原籍は隴西(現甘粛省定西市)。沙県(現在の福建省三明市)に生まれる。字は文進。一説には名を文進,字を景昭とする。成祖の永楽年間(1402-1424)に武英殿待詔に任じられ宮中に入る。絵画制作に与り,宣宗の宣徳年間(1426-1435)に至るまで厚遇された。博学で詩に優れ,自在に花鳥を描いた。南宋画院の様式風趣を師とし,伝統を踏まえた落ち着きのある美しい彩色で,明代初期の花鳥画の名手とされた。子の辺楚,辺楚善も花鳥画をよく描いた。
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