おしらせ20241101
貴重書展示 「寝覚物語絵巻」
 
  ≪寝覚物語絵巻≫は、平安時代の王朝物語「夜半の寝覚」を絵巻化した作品で、
 平安時代末期(12世紀後半)に制作されたと推定されています。
 「夜半の寝覚」は、寝覚の上と中納言の悲恋を、繊細な心理描写に綴った小説で
、『更級日記』の作者として知られる菅原孝標女を作者とする説が有力です。
 ただ、伝存する物語は、中間と末尾に大きな欠失があり、完本がありません。
 
 大和文華館が所蔵する絵巻は、詞書4段、絵4段が残されていますが、物語の欠失部にあたり、
 錯簡もあるため、絵巻としては理解しにくいところがあります。桜や藤などの自然描写や、
 金銀の砂子による華麗な装飾を、カラーコロタイプの緻密な複製によりご鑑賞ください。
 
 
                              
       ※ 毎月、場面を替えて紹介します
             期間: 2024年11月5日(月)〜 2025年3月28日(金)
             場所: 図書館閲覧室展示ケース
 
京都市立芸術大学附属図書館
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