おしらせ20240404
図書館所蔵資料展示 「新収貴重書展」
 
  京セラ株式会社代表取締役会長などを務められた、伊藤謙介氏からの寄付金により、
 令和5年度に購入した貴重書を展示します。
 
 
 
 「写山楼画本」 谷文晁画 江戸後期刊
 谷文晁は、江戸時代後期の文人画家で、写山楼と号しました。
 狩野派に学び、やがて諸派を折衷して「八宋兼学」と呼ばれる独自の画風を見せて、
 関東における文人画の重鎮となりました。色摺り木版として出版された本書は、
 文晁の画譜を代表するもののひとつです。
 
 「寫ヨ略画」 鍬形寫ヨ画 江戸後期刊
 鍬形寫ヨは、江戸時代中期の浮世絵師で、寛政7年に刊行した「略画式」によって
 人気を博しました。 同時代に活躍した葛飾北斎にも影響を与え、「北斎漫画」を生む
 契機となりました。 本書は、寫ヨ最晩年に、すでに刊行した人物略図から集成したもので、
 寫ヨ略図の要所をうかがわせるものです。
 
 「百躰百人一首」 江邑文雄編 嘉永三年序
 編者である江邑文雄は、江戸時代後期の書家と思われます。門弟でもある堂上周辺の
 文化人から、揮百体を集めたもので、百体とするさまざまな字配りの御家流
 行書草を、文人趣味を見せて刻印しています。四条派の絵師と思われる一直の
 挿絵が、藤原為家の歌絵として付されています。、
 
     期間: 2024年4月1日(月)〜 6月27日(木)
     場所: 図書館閲覧室展示ケース
 
              ※毎月、展示資料の紹介ページが変わります。
京都市立芸術大学附属図書館
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