おしらせ20230403
玄関ホール展示 「稀覯書展」
 
  京セラ株式会社代表取締役会長などを務められた、伊藤謙介氏
 からの寄付金により、令和4年度に購入した稀覯書を展示します。
 展示資料は、江戸期の版本「画図酔芙蓉」「押絵早稽古」と、
 明治中期に国内で出版されたちりめん本です。
 ちりめん本は「瘤取」(英語版)と桃太郎(独語版)の2作品を
 紹介します。
 
 


 
 「画図酔芙蓉」は、江戸後期の南画家鈴木芙蓉の作品で、南画のみならず
 諸派を摂取する芙蓉画の特徴をよく著しています。
 「押絵早稽古」は、江戸中期の京都の浮世絵師井上景堪の作品で
 押絵細工の技法を詳細に解説する数少ない書物のひとつです。
 井上景堪は、堀井軒と号し、西川祐信の弟子といわれています。
 ちりめん本は、明治中期から昭和初期にかけて、長谷川武次郎によって
 出版されました。昔話を外国語に翻訳した日本昔噺シリーズは、
 しわ加工を施した縮緬紙の手触りの良さと美しい挿し絵で、
 外国人のお土産として人気がありました。
 
 
     期間: 2023年4月3日(月)〜 12月26日(火)
     場所: 図書館エントランスホール
京都市立芸術大学附属図書館
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